◉9/9-10モンベル・アウトドア・チャレンジ開催

9月9日(土)三原山縦走

台風13号が心配されましたが、八丈島の西側に逸れて、9/9には温帯低気圧に変わりました。
ANAの飛行機の到着が25分程遅れましたが、無事に到着してくれました。
天気は良好です!
第12回「モンベル・アウトドア・チャレンジ」を開催しました。

三原山登山道入口で準備体操をしてから登り始めました。
足元では明日葉の花が咲いています。
センブリの葉は、昔から万病に効く良薬とされてきました。
口に含むと暫く苦い後味が残ります。
ナンバンギセルがあちこちに見られました。
薮をかき分けながら稜線まで登ってくるとハチジョウススキ越しに八丈富士の頭が望めました。
藪漕ぎをしたせいでガイドのパンツにはキンミズヒキの果実(ひっつきむし)が付いていました。
お客様のミレーのパンツには付いていませんでした。

三原山頂からはカルデラ側の景色が綺麗です。青い空と海を望む事ができました。
三原林道を下って行くとラセイタタマアジサイのトンネルの中を進む場所があります。
なんだかワクワクします。見上げると鍵雲。秋の雲ですね。

小池さんは水が無く、龍の木には石斛が見られました。
大池さんは水があり、戦争の面影を感じられました。

林道を下って行くと見かけない蝶が飛んでいました。
後から調べても同定できませんでしたが、リュウキュウムラサキだったかもしれません。

三原山の神々(木玉様、天狗様、地の神様)に手を合わせて、天気と無事に下山をお願いしました。

林道から登山道に入り、山肌をトラバースして、沢を渡り、唐滝に到着すると
綺麗な青空に唐滝が落ちてきていました。風も気持ち良いです。
ネズミが水辺にヒョコヒョコ歩いてきて、アカハライモリは滝壺に落ちたシオカラトンボを啄んでいました。
「幸水」の梨をお接待。四国の皆様への感謝のお礼です。ありがとうございます。

ラカの神様にオリを唱えて、唐滝を後にしました。
硫黄沼は、台風13号の土砂の影響で濁っていました。
赤トンボの種類のネキトンボが飛んでいました。

無事に下山して、むかしの富次朗でご褒美アイスタイム。縦走後のホットする時間ですね。
登山口に停めたセレナを取りに戻り、この日はふれあいの湯で汗を流しました。
お客様も朝早かったこともあり、寝不足でお疲れモードでした。
江戸時代の陣屋跡の周りに玉石垣が美しく積んであります。江戸時代も台風や大雨があったことでしょう。
流人の皆様の汗と涙が染み込んでいるように感じられました。
「そこど荘」にお送りして、一日目を無事に終える事ができました。
明日はいよいよ八丈富士登山です。天気も良さそうです。
ゆっくり休まれて下さい。

9月10日(日)八丈富士登山

天気予報通りに秋晴れの空になりました。雲は低い雲と高層の雲が見られました。
ふれあい牧場でトイレに寄ってから、八丈富士登山口で神様のお話をさせて頂きました。
山頂を目指すことも目的の一つですが、木花之佐久夜毘売に会いに行くことが最も重要な事なのです。
準備体操をして登山届を八丈島警察にメールして登り始めました。

キンミズヒキ、ナンバンギセル、明日葉、ラセイタタマアジサイ、ガクアジサイ、ノコンギクが迎えてくれました。
ハチジョウススキの穂が綺麗です。ススキは秋の七草の一つですね。
イタドリの花も咲いていました。
足元では、美しい青い尻尾を持ったニホントカゲが2回も顔を出してくれました。

稜線では、ハチジョウコゴメグサ、ハチジョウオトギリ、ハチジョウギボウシなどを観察。
海も稜線もお鉢の中も絶景です!ニコニコしてしまいますね〜。
お客様の日頃の行いが良いと感じました。ありがとうございます。

八丈富士山頂でヤクルト1000のお接待。四国に皆様への感謝のお礼です。ありがとうございます。

お鉢巡りの目的は、浅間神社参拝で木花之佐久夜hじめに会う前に、自身の身も心も清めるためです。
山あり、谷あり、ぬかるみあり、穴あり、強風あり、足元が見えない場所もあり、まるで人生のようです。
一歩一歩足元に注意しながら歩を進めます。人生も一歩一歩確実に歩む事が大切だと思うのです。
ハチジョウギボウシのお花畑や絶景の稜線や八丈小島、植物や昆虫、アマツバメやトンボ、雲や青空を見上げれば、日頃の忙しない日々の生活や煩悩や悩み事など忘れていきます。
そうやって身も心も清めていくのです。

無事にお鉢巡りを終えて、いよいよ浅間神社の参道へ。
池塘ではニホンアカガエルをお客様が見つけてくれました。ガイドは見つけられず。
シダ類や苔類が多く観察できます。
シュスラン、ハチジョウギボウシ、シシラン、蛇苔、地衣類のサルオガセなどを観察しました。
浅間神社では、無事に木花之佐久夜毘売に手を合わせる事ができました。ありがとうございました。
日本の山々には、石の下を通ったり石の間を通ったりする場所があります。
「お胎内通り」とか「お胎内巡り」とか名前がついている事が多いです。
お母さんの胎内をもう一度通って、生まれ変わるという意味があります。
その場所を通る前の自分とはもう違って、新たな一歩を踏み出して生まれ変わったのです。
浅間神社では石の下を通る場所はありませんが、枝の下をくぐる場所があります。
ここを腹這いになりながら通過して、小穴の中を覗いてみれば、人は生まれ変われると信じています。

下山道では、登りで見つけられなかったシマホタルブクロが見られました。どこを見ていたのでしょう?
無事に下山して、ふれあい牧場でまつ毛がかわいい牛さんたちに良い登山だったと報告しました。

ランチは、一休庵へ。明日葉うどんを頂きました。

為朝神社石宮に参拝してから裏見ヶ滝を散策しました。
滝の神様の息吹と森の空気、マイナスイオンを肺いっぱいに吸い込みました。
この日は、偶数日。みはらしの湯が女性が右側で外湯が大きい日です。
登山でびっしょりかいた汗を流してサッパリしました。ありがとうございました。

大坂の展望から八丈富士と八丈小島を望むとあの山頂へ登ったんだな〜と感慨無量です。
南原千畳岩海岸は1605年に八丈富士が噴火した時に流れ出した溶岩の上を歩く事ができます。
山の力、大地の力、海の雄大さを感じられ、自然の前では人間の無力だと感じました。

八丈島空港で解散しました。
二日間の「モンベル・アウトドア・チャレンジ」に参加して頂きまして、ありがとうございました。
良い天気に恵まれて、ご参加いただいたお客様のお陰で幸せな二日間を過ごす事ができました。
これからも山登りを続けられて、良い人生を歩まれますようにお祈りしております。
感謝感謝の二日間でした。またいつか八丈島へおじゃりやれ〜。本当にありがとうございました。

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