◉警察から感謝状を頂きました

先月9月9日の朝、八丈富士駐車場に3日間停められたままの車があるということで、警察から捜査応援の依頼があり、山のガイド4名と警察と消防の総勢20名以上で朝から八丈富士に登りました。

八丈富士の尾根の上から探すチームと谷底を探すチームに分かれて捜索したところ、「おーい!誰かいますかー?生きていますかー?」との問いかけに、両チームの誰でも無い声が返ってきて、「ん!誰!?誰が答えたんだ??」となり、だいたいの声が聞こえたエリアを捜索開始。
先輩ガイドがヘルメット・ハーネス・カラビナ・ザイルで崖下に降りると八丈富士山頂直下約40mの崖下凹地に挟まって動けなくなっている登山者を発見しました。

滑落してから66時間以上経過しており、一刻を争う時間に入っていました。

登山者は、夕方5時から半袖・短パンの格好で登っていたことが分かりました。
首・背中(後から背骨骨折と判明)・腰を強く打っていて動けない状況でしたが、意識はあり手足はかろうじて動くようでした。熱もありました。

発見後は、消防が崖下から担架で引き揚げて、夕方5時過ぎに無事に登山口まで下ろすことができました。

生きていてくれて本当に良かったと感じた一日でした。
現在は病院を無事に退院されたそうです。

◉登山者の皆様へ
・山の遭難事故の多くは、低山で起きています。
 低い山だからといって、登山を軽視してはいけません。
・日が暮れる夕方から登山するのはやめましょう。
・短パンで登山するのは怪我をするリスクがありますのでやめましょう。
・登山靴、雨具・防寒着、飲み物、行動食、ザック、帽子など
 低山でもしっかりした登山道具をご準備下さい。
・登山計画書を警察や家族などと共有しましょう。

◉八丈島警察署長様に下記の件についてお願いして同意頂きました。
・八丈富士登山口・三原山登山口に登山届提出箱の設置検討
・東京都の高尾山や御嶽山や奥多摩地域の連携方法の確認
・毎年1月〜2月の登山者が少ない時期に警察・消防・ガイド・役場とその年の登山事故対応について連携するための顔合わせの実施

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